親も自由研究に参加する時代
子供の夏休みでなかなか苦労するのが自由研究です。
息子は普段は好奇心旺盛な性格をしているのですが、落着いて何か一つのことを継続して記録していくということがあまり好きではないようで、植物の観察日記などでも途中何ページか明らかにあとから書いたようなところがあったりします。
小学校に入る前から「たぶん自由研究では苦労するんだろうな」と勝手に想像していたのですが、案の定自由研究のプランについては全く考えていない様子でした。
偉そうなことを言っていますが私自身も小学生の頃は自由研究が大の苦手で、いつも夏休みの終わり頃になってどうしようかと迷った挙句に適当に内容をでっちあげるような感じで無理矢理に完成させていたという記憶があります。
看護師となるべく看護学校に入学してからはそんな根気もだいぶ克服することはできたのですが、やはり自分の血を引いた我が子ですから放任しておくわけにはいきません。
そこで周囲の同じような年頃の子供を持つ親御さんに尋ねてみると、案外子供の自由研究を手伝っている方は多いようです。
そういえば私が子供のときも、明らかに子供一人で作ったとは思えないような素晴らしい工作作品を持ってきた子供が一人二人はいたような気もしますし、そういう優しい親はどの時代にもいるものなのかもしれません。
驚きの「宿題代行」業者
以前テレビで見たのですが、ここ最近ひそかに流行してきているのが「宿題代行」というサービスなんだそうです。
これはその名前の通り子供に出された宿題をかわりにやってくれる企業サービスとなっています。
内容だけを聞くと「そんなこと許されるわけないだろう!」と思うところですが、よくよく内容を見てみると「読書感想文だけ」とか「自由研究だけ」とか何か特定の分野だけを外注して仕上げてもらうことができていたりと、倫理的によいか悪いかはおいておいて非常に優れた内容のサービスであることがわかります。
料金は決して安いと感じるものではありませんが、おそらくかなりニーズがあるからこそここまでしっかりした内容の仕事ができるんだろうなと思います。
余計なことかもしれませんが、こういうサービスを行う企業というのは商業登記などをしたり、事業補助金を受け取るための申請をするときも素直に「宿題代行」として説明をするものなのでしょうか?
よくわかりませんが気になります。
子供に自由研究をさせる気を起こさせるには
子供の宿題を親、もしくはサービス代行業者がするということになると全く子供はその学習にはノータッチのまま過ぎていってしまうことになります。
確かにもっと優先すべき受験勉強などがあるのかもしれませんが、個人的な意見を述べれば私のように「いつも遅くギリギリまでやった」というようなことでも何十年かしたときにはいい思い出になっているように思います。
それは人にやってもらって賞をとったということよりもはるかに自分の財産になるのではないかとも思うのです。
私は子供の宿題をまるまる親や代行がやるというのは反対ですが、手伝ってあげるというのはいい方法であると考えます。
思えば私の場合などは親が共働きで忙しかったこともあり、自由研究をしようにも何をどう書いたらいいかわからなくてつい後回しにしてしまったような記憶があります。
今や私も一応は実験でレポートを何度も書いた経験者ですから、子供にきちんと順序を立ててまとめるという方法を教えてあげられればと思います。